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非言語コミュニケーション。

2010年09月10日

ほとんど喋れない人に絵を描いてもらって、わたしが当てるというドキドキのリハビリ。
ナスやクジラ、ライオンや栗も見えますか?
FH010022.jpg

随分前に退院した患者さんと描いた絵がNATURAに入っていました。
これはいける!と思うと、患者さんと絵を描いたりします。わたしは、ちょっと手伝うだけ。
写真も好きだけど、絵も好きだったり。
大人になって時間がなくなって、絵なんて年賀状くらいで、全然描かなくなっちゃったけど。
脳損傷の影響で、「構成障害」(物を形づくれない)やら「失行」(動かそうと思ったことと違う動きになってしまう)という症状が出て、これがまたぜんぜん線が思うように進んでいかないことが多い。

今日退院のある女性とも、このところずっと絵ばかり描いていました。
例によって例のごとく、手伝いながらで大変だったけど。
初めは描いた絵を部屋に貼ろうよと言うと、嫌だと言われました。でも、誰か褒めてくれて自信になればと、
こっそり貼ってみました。そして案の定、じぃ(ご主人)が褒めてくれた。それから絵を描くことが彼女の
日課になった。何を書こうか、あれがいいんじゃないかと自発的に取り組んでくれるようになって、
たくさんの果物や野菜が集まりました。
これなら施設に移っても、レクレーションの塗り絵なんかで自信をなくして凹むこともないでしょう。
わたしは絵の味付けだけしているんだけど、「先生が描いたようなものですよ」なんて謙遜していた彼女が、
だんだん自分で描けるようになってきて、最後には「その味付けが大事なんですよ」とか言いながらもちょっと
達成感を感じてくれてにこにこしてくれて。やってみて、よかった。
そして構成障害も小字症もなんのその。本当に結構描けるようになった。
果物や野菜は、久々にリバーサルフィルムを詰めた、魔法の箱に入っています。

ところで、昨日2人の友人の誕生日でした。ピノコちゃん、ディズニー隊長、おめでとう!!!


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