-ohne Worte- : そしてまた考える。

Carl Zeiss C Sonnar 50mm


昼休みに、あんまり疲れたんで一枚撮りました。
E-P1、通勤カメラになっています。一枚撮るだけで元気になれるなんて、写真って不思議。
はじめてよかった。


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わたしは口下手で人見知りな方ですが、全く口のきけないある患者さんのリハビリ１時間の中で、
かなり会話をしている自分って不思議！と思いました。
主に首振りと目の雰囲気での返事、ぎこちない左での動き、ちょっとした表情のみが寝たっきりの
彼女の出来る発信手段なのですが・・・
何もできないように見えて、何もしていないように見えて、Nさんは毎日励まして元気づけてくれ、
わたしを気遣ってくれる、とても優しい方なのです。
今日、回診に来た医師に、「追視くらいはしてくれますか？」と尋ねられ、ちょっとショックだったのと
ともに、じっくり関わることって大事なのだなーと思いました。
数分じゃ出来ない出会いをたくさんいただいているのだと思いました。
約束するとリハビリ時間に起きていてくれたり、じゃんけんでほぼ毎回わたしに勝ってくれたり
（なんと９勝２負）、わたしが笑うとにっこりしてくれたり、頭をなでてくれたり、手を握ってくれたり・・・
なーんか、自分の病状でいっぱいいっぱいなはずなのに。
何かを伝えるのって、言葉だけじゃないんだなって、改めて思いました。

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というわけで、何かよく分からない棒が写っていますが、リハビリで歩く練習や立つ練習に
使うものです。ただの棒ですが、たくさんの人がそれぞれ色んな気持ちでここに立ち、
落ち込んだり頑張ったりしながら病気や障害と向かい合っている場所です。
そんなみんなの気持ちを受け止めてただ立っている棒なのです。
でも、聞かないとこの写真が何なのか分からないので、やっぱり言葉も大事なんですね。